MTV「Look Different」という社会啓蒙キャンペーンのために、「White Squad」というキャンペーンを制作しました。「白人特権」という難しいテーマを若者たちの話題にさせるという難しい課題に答えるべく、「White Squad」という架空のスタートアップを立ち上げ、あたかもその会社広告キャンペーンであるという体裁で公開し、大きな話題を集めました。
White Squad のサービスは、有色人種が白人特権を得られるようになるために、有色人種のために白人をあなたの代理として派遣しますというトンデモないものでした。MTV では実際にその会社の TVCM を流したり、ウェブサイトにいくと会社案内がきちんと存在していたり、電話番号にかけると本当にオペレーターと話ができるようになっていたりと、このサービスが本当に存在しているかのように全てを設計しました。そしてその最後には「実はこの世に White Squad は存在していませんが、白人特権は存在しています。」というメッセージが現れ人々を白人特権について扱ったサイトへと誘導するようになっています。このキャンペーンは全米で大きな話題となり、ガーディアン紙でその年のベスト10キャンペーンにも選ばれました。