日本を代表するサイエンスミュージアム日本科学未来館の新常設展示「老いパーク」の企画・設計・制作を担当しました。
「老いパーク」は誰にでも訪れる「老い」について、感じて、知って、考えることのできる展示です。展示空間は公園をモチーフに、老いという若干ネガティブなイメージを持つ言葉とは真逆のカラフルな空間として演出。自由に歩きまわりながら老いについての理解を深めることができます。
目・耳・運動器・脳の老化の疑似体験ができる6つのゲーム型コンテンツをはじめ、老化の仕組みや、老いが進んだ際の選択肢の紹介、歳を重ねた方々へのインタビューなどを用意。老若男女問わず、楽しみながら「老いと向き合うきっかけ」を提供しています。
公開後、NHKをはじめとした多くのメディアにも取り上げられ、連日たくさんの来館者で賑わっています。
https://www.miraikan.jst.go.jp/exhibitions/future/oipark/
■ 3つの〇〇なテレビゲーム
老化による視覚の機能低下をテレビゲームを通じて体験できるコンテンツ。「黄ばむ」「まぶしい」「ダブる」といった白内障の症状を3種類のゲームをプレイしながら実感できます。
■ サトウの達人
「サトウ」「カトウ」「アトウ」を聞き分けるゲーム。老化によってどんな聞こえの変化があるか体感することができます。
■ スーパーへGO!
足に重りをつけて、近くのスーパーまで歩くシミュレーション。老化による体の動きや姿勢の変化を体験できます。
■おつかいマスターズ
脳が老化すると、短期記憶、処理速度、注意力が低下します。その状態を擬似的に体感しながら、おつかいにチャレンジするゲームです。
■ 笑って怒ってハイチーズ!
脳の老化により表情からの感情の読み取りが難しくなります。自分の「喜び」や「怒り」の表情が、お年寄りにどう伝わるのか体験できるコンテンツです。