By 川村真司
僕が4年前にニューヨークから日本へ戻って新しい会社を始めると決めた時、それがニューヨークとのお別れだとは思っていませんでした。むしろその時間でWhatever Co.という、僕が理想としていた、ぶっ飛んだアイデアを考えられる想像力と、それを形にできるスキルと能力をあわせ持つ会社を日本で立ち上げ、成長させ、再び世界で活動する準備を整えることができました。
そして今、アメリカのCOVID自粛モードに終わりが見え始め、参加型体験へのニーズも復活したタイミングで、改めて最先端のイマーシブ体験を得意とする新しいパートナーと共に新たな「Whatever New York」に挑戦するタイミングだと判断しました。
僕らの新しいパートナーとしてこの新しいニューヨークのチームを率いるのは、エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターのアラミク・クラウザマーです。アラミクは10年来の友人ですが、知り合う前からずっと彼のクリエイティブ・マインドをリスペクトしていました。Whateverにジョインする前に所属していたTool of North Americaではエクスペリエンスチームをゼロから作り上げ、業界トップにまで成長させた手腕には本当に驚かされました。二人でさまざまな夢やクリエイティブな組織について語り合っていくうちに、Toolで活躍した彼の力を借りればWhatever New Yorkをこれまでみたことがないようなスタジオへと育てていけるという確信と、今がまさにそのタイミングだという思いが強くなりました。
そして、アラミクと一緒にチームを率いてくれるのがToolでも彼のパートナーだったエグゼクティブ・プロデューサーのジェニファー・ベイカー。あらゆる領域を横断して活躍するオールラウンダーの彼女はまさにこのスタジオにふさわしいリーダーだと思っています。
もし北米に活動のベースを置いていて、僕たちと一緒にイマーシブ体験を作りたいという企業がいたら、ぜひご連絡ください。この二人を中心とした強力なチームでそのお手伝いをさせていただきます。そして僕たちと一緒にものづくりをしてくれる仲間も募集していますのでそちらも是非興味のある方はご連絡ください!ここまで読んでくれてありがとうございます。そして、新しくなったWhatever New Yorkをよろしくお願いいたします。
あ、そしてもう一つ告知が!
Whatever New Yorkを立ち上げる一方で、Whatever Co.は世界初のMuseum of AR(MoAR)もオープンさせました。MoARは、Whateverのオフィスビル「WHEREVER」を、巨大なARアートギャラリーに変身させます。
公共空間にある建物を巨大なARアート作品のキャンバスとして使い、フィジカルとデジタルを融合することで、公共空間とアートの関係性を再構築できたらと考えています。来場者は、外壁に描かれたQRコードをスキャンするだけで、アプリをダウンロードしなくても様々なインタラクティブ / 非インタラクティブなAR作品群を体験できます。
このMoARが、デジタル・アートと都市環境のコラボの可能性を考える一助となってくれたら嬉しいです。東京を来訪する機会があったらぜひお立ち寄りください。このMoARをアメリカの公共スペースで実施する計画もありますので、お楽しみに!